Millennium Tour in Europe

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10/September/2000(Sun)
ロンドンを離れて


 6時50分、目覚ましの音で起床。実に健康的な生活だ。シャワーを浴びて、テレビの天気予報を確認。今日は北は雨だけど南はまあまあの天気のようだ。但し朝は霧が出ているようで・・・。7時半にホテルを出る。さすがに日曜なので、外の人の往来は少ない。徒歩2分程でPaddington駅へ。切符を買いにオフィスへと向かい、混雑する窓口を後目に手前の自動券売機へ。Bath迄のSuper Saver Return(SSR)£31。3年前に比べ、£4の値上げだが、日本円換算をすればレートの関係で実質安くなっている。
 イギリスの鉄道の切符は、往復割引の類が充実しており、その中でも距離が長かったり、曜日や利用する時間帯で割引率が変わってくる。今日は、一番割引率の高い
SSRが一日中どの列車でも使える。だから日曜日を選んだのだが、こういう知識があると便利である。WH SMITHSUNDAY TIMESとスプライトを買い、UPPER CRESTで朝食用のツナバケットを買い込み、イギリスの西の果てPenzance行きの列車が停まっている10番線へ。車内はまだそれほど混んではいない。とりあえず見晴らしのいい座席をGET!。イギリスの車両は、窓の位置と座席の位置が合っていないので、失敗すると壁の横に座る羽目になることになるから注意が必要なのだ。


 列車は定刻どおり8時に出発。まぁ朝から始発駅で遅れることはまぁないが・・・。西へ進むと外は霧。悲しいほどに視界が悪い。しかたないので、朝ご飯を食べた後は、ボリュームのあるSUNDAY TIMESを読んでいた。日曜の新聞は、これでもかというほど紙面が多い。昨日のF1イタリアグランプリ予選の記事なんぞをゆっくりと読んだ。INTERCITYは、途中トラブルもなく平原を駆け、1時間半余りでBathに到着。ここの辺りは、英国には珍しく起伏のはっきりとしたまるで日本のような地形で、この国には珍しくトンネルまでもある。列車の窓の外に広がる美しい街の景色・・・うーん、来た甲斐がありましたねぇ。

←パンはまずい(笑)

のどかな景色です→


 駅を降りて、とりあえず駅前を真っすぐ行く。街の中心部を抜ける途中、有名な観光名所であるRoman Bathがある。しかしながらここはロンドン時代に入ったことはある・・・それも2回も(笑)ということで今回はパスしてので横をすっと抜る。まだ店が開いていない状況で、歩行者天国もひっそり。そんな中心部を抜け、一路目指すは坂の上のRoyal Crescent!!。ここからの景色が私は大好きなのだ。

←駅前

ここは素通り→

坂を登り、古い町並みを歩くと、そこに広がるのは・・・絶景である・・・とにかく美しい景色だ。と、横を住人であろうか、散歩の親子が歩いている。子供は電気仕掛けの車に乗っている。昔なら足でこいでいたと思うのだが、最近は自走式なのかと感心してしまった。上からの眺めを楽しんだ後、芝生の方へ。記念撮影をし、その後日陰のベンチで落ち着き、先ほどから読んでいたSUNDAY TIMESを読む。うーん、心のゆとり。ここにきて、「やっぱり行き先をBathにしておいてよかった」と改めて思った。15分位のんびりとくつろぎ、またRoyal Crescentの方に戻り、ぐるりと回る形で街の中へ戻った。

←美しい→

 さすがに朝から歩いていると疲れるし喉も乾く。「・・・そういえば、BathにもStarbucksがあったような・・・」と、うろ覚えのホームページ情報を頼りに歩いていると、ななな、なぁんと、目の前に周りの景色と調和されて余り目立たないようにされていたが、セイレンのマークを発見することができた。ちょっと暑くなってきていたので、Grande Mango Citrus Frappuccino £2.55也を注文。1st Floor(つまり2階)の席でくつろぎながら、今までの行程を文章にしたためた。

←発見!

落ち着いた店内→

心と体を休めた後は、Riverside Walkへ。ここも歩いているだけで気分がいい。高低差、川の流れ、映える緑、歴史的建物。総てが調和している。とにかくBathという街は、歩くだけでも実に楽しい。川の流れや、歴史ある建物を遠目に眺め、英国の伝統と自然を十分に楽しみ、満足したところで駅へと戻った。

←向こうに聖堂が

美しい眺めです→


 時刻は12:26・・・Paddington行きは12:27発だった・・・時刻を確認しているうちに、列車は発車してしまったようだ・・・こういうときは何で時間通り来るのかねぇ・・・。まぁ急ぐ旅ではないし、すぐLondonに戻るのではなく、途中Swindonに寄ることにしているので、13:02発のOxford行きでも大丈夫である・・・ということで軽く何か食べようと売店へことにした。

←駅です

これ、結構美味→

 棚を漁ってみても、まぁまずそうなものしかないんだよねぇ・・・しかし・・・だ。おぉぉ、コーニッシュパイがあるではないか。手作りではなく、どこかで大量生産されたものだったが、私が英国の食べ物の中で「まずくはない・・・いやっ、むしろ美味いの部類かもしれない」と認めた数少ない料理である。だから、多分他のサンドウィッチなんかに比べて、格段に美味しいに違いない!ということで、試しに買ってみることに。店のおやじはコーニッシュパイをレンジで温めてくれ、「かなり熱くしておいたから、気をつけてね!」と声をかけてくれた。ほかほかのパイの入る袋をもってホームへ昇る。袋を開け一口・・・うーん、なかなか。味は薄めなものの、拒絶する味では全くなく、むしろ美味しい。願わくば塩か胡椒が・・・それこそ醤油なんかがあればなぁ・・・と思いながら平らげた。
 目的の列車が入線。2両編成だったのには参ったが、客も少なかったので、ゆったり座って行くことができた。広がる景色を見ながら、
The CorrsIn Blueがヘッドフォンから流れる・・・うーん、気分盛り上がる感じ。そんなこんなで列車はSwindonへ到着。ここでの目的地は、Designers Outlet!。そう、お買い物である。


 ここはLondon在住のころから愛用していた。昨年の旅行の時も行った。そして今回も・・・。やはり服は海外で買うに限るというのが私の持論・・・まぁ体型が欧米系だから仕方ないのだが・・・。駅からバスに乗っても簡単に行ける・・・それも往復たったの50pで。しかし今回は健康ため歩くことに・・・実は駅からそんなに遠くはないのだ。
 線路沿いを歩き、ガードをくぐると、もう既に敷地へ入っていた。蒸気機関車の博物館もあるようだが、日曜日でお店の営業時間の短い今回はパス。とりあえずさっき中途半端だった昼食を・・・うまいことにこの
Outlet唯一のカフェテリアゾーンの方の入口だ・・・と入ってびっくり・・・昨年と全然違うのだ。入ったところは昨年まで建物すらなかった陶器のゾーン・・・びっくりである。おまけにここは結構でかい。そのうえWedgewoodなどの高級品まである。カレー皿にちょうどいいサイズの皿があったのだが、さすがに荷物が多くなってしまうので今回はやめておいた(笑)。
 とりあえず飯飯!ということで、今回もここでは無難なところのアジアフードを選択。
Chicken Curry £2.60Egg Fried Rice £1.20Jasmin Tea £0.55Jacket PotatoPastaよりは安全確実(笑)。おまけに味はかつて確認済みである。だからこそ、カウンターにある塩と胡椒は忘れずに(笑)。やはりこの国では食べ物は「守り」が原則・・・はずれは底なしである。

←唯一のAsia Taste

左下は塩胡椒→


 食べた後は時計回りに場内を周り、いつもの
VAN HOUSENShirtsを購入・・・我ながらいつも派手色ばかり選んでしまう(笑)。その後、Tシャツ、綿パンツ、バッグ等を買って、またまたここにもあったかStarbucks(計算済みではあったが・・・)・・・当然寄る(笑)。見たことがないタンブラーがあったので、思わず買ってしまった・・・が、タンブラーは£3.00。しかしそれでもらえたフリードリンクが、日本では売っていないWildbelly Frappuccino £2.55。まぁ安い買い物である。またここで一服。最後にTie Rackでネクタイを衝動買いし、本日のお買い物は終了。歩いて駅へと向かうのであった。
 帰りは荷物があって重い・・・と愚痴りながら駅に着くと、どうやら
Paddington行きが到着する旨のアナウンスが。おいおいまたかとおもいながら発車表示を見ると、正に今到着らしい。こういう日に限って列車は遅れないものだ。とにかくホームに駆け上がると、反対側にはBristol行きが到着。Paddington行きも丁度到着。空き席はあるか・・・3両くらい見たら・・・あった!ということで、扉を手で開け(そう!手動なんです)飛び乗った。16:55発。車内ではのんびりと先程のCORRSの続きを聞きながら、旅日記をまとめた。


 Paddingtonに着き、ホテルへ戻る。荷物があるので、ホテルが駅に近いのは嬉しい限り。おまけに勝手知ったるPaddington、駅に着くだけで「戻ってきたぁ」とホッとする。荷物を置いたら、さぁ、夕食だ!とバスに乗ってSOHOへ。やはり安心して食べられるのは中華!・・・というか、ロンドンにいるならやはり中華を・・・それも日本であまりお目にかかれないものを食べたいというのもある。日曜の夜、私を乗せたDouble Deckerは、お店が閉まったOxford Streetを抜け、Picadilly Circusへ・・・と思ったら、Oxford Circusを曲がらずに真っ直ぐ行った。Regent Streetを見ると、通行止めにして、なんかお祭りをやっていたようで、移動遊園地らしきものも見える。まぁそうであれば、Leicester Square経由なんだろうと見当がついたのでそのままバスに乗り移動。この程度のことでは動じないのは、ロンドン時代に何度もこういう場面に遭遇していたからだ。バスは予想通りのルートを通ったので、Trafalger Squareで降り、いつものように混み合うLeicester Squareを抜け、China Townへと向かった。
 
China Townの店は、昼間は結構入りやすいのだが、夜は1人でも入りやすい店とそうでない店に分けられる。その中で今回は、かつてのロンドン生活の中で、昼食の基軸とまでなっていた店、新美食軒をチョイス。ここはあまりの雑然さに、我々が「学食」と呼んでいた店、けど味はかなりいいので通っていたのだ。日本人の感覚でオーダーする(コースにこだわらない)のであれば、夕食に人を連れてくることもできる(但し、Ground Floorはチョット・・・)ような店だ。
 今夜のご注文は、酸辣湯
(Hot and Sour Soup)と福州炒飯(Foo Chow Fried Rice)をオーダー。ここの酸辣湯は、値段から考えればかなりレベルが高い。スープと食事を一緒するようお願いし(こう言わないと、スープが前菜扱いになり、食べきらないとメインの炒飯が出てこない場合がある。特に夜)、待つことしばし、まずはスープから賞味・・・これっ!この味なんだよぉ。酸味と辛みが上手くマッチしている・・・具も多いし相変わらず美味しい。そして福州炒飯。これは、蛋炒飯(Egg Fried Rice:卵炒飯)に海鮮と野菜のあんかけがかかっているもので、量が多いのど値段がチョット高めだったので、昼に注文するときは「勝負」とか言ってたセミ高級品(笑)なのだ。まずは一口・・・美味いっ。味がちゃんと付いているので、楽しくいただける味。おまけに具も多いからねぇ。相変わらず安定した味を賞味し、上機嫌で店を後にした。

←酸辣湯

福州炒飯→


人混みの中を抜けてPicadilly Circusへ。まだ道路閉鎖は解除にならない・・・というか、道路上にまだ観覧車とかの遊具が残っているようだ。ということで、食後の運動にふらふらと歩くことにした。路上には、そのほかに展示車があったり、砂が敷き詰められていたりと、日本では絶対許可が出ないような使い方が施されていた。さすがだねぇこの国。

←タワレコ辺り

観覧車もありました→

←この車って?

何故に砂が道路に?→

結局Oxford Circusまで歩いてバスに乗り、ホテルへと帰還。その前にちょっと迂回して水を調達・・・お店はかつての私の家の真下のところ・・・なんか昔の生活に戻った感じ。ちなみに明日はかつての生活郊外編を、バスを駆使して巡る予定。楽しいねぇ(笑)。

←電気のついたお店の真上が、
 私の家のリビングでした

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